2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16790943
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
宮崎 聡美 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (90361956)
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Keywords | 妊娠 / 樹状細胞 / idoleamin 2,3-dioxygenase (IDO) |
Research Abstract |
妊娠初期脱落膜中の樹状細胞のindoleamine 2,3-dioxygenase (IDO)発現を検討するため患者にインホームドコンセントを得た正常妊娠例14例、自然流産例6例の末梢血と脱落膜よりFicoll-Hypaque法にて単核球を分離する。その後PE標識HLA-DR、FITC標識Lineage cocktail (lin) (CD3,CD14,CD16,CD19,CD20,CD56)にて染色し、4%パラホルムアルデヒドにて固定し、permeabilizing solution bufferにて膜透過性の亢進。IDO-Biotinにて反応の後Streptavidin PC5にて染色。flow cytometryを用いてlin HLA-DR^+をDCと規定し、DCの細胞内IDO局在につき検討した。また、DCにおけるIDOの産生能を検討するため、IFN-γあるいはhuman recombinant CTLA-4/Fc chimeraにて刺激した後のIDO局在についても検討した。 末梢血においてはhuman recombinant CTLA-4/Fc chimeraにて刺激後のIDO陽性DCの割合は正常妊娠例に比し自然流産例において有意に減少していた。また、脱落膜においては未刺激の場合およびhuman recombinant CTLA-4/Fc chimeraにて刺激した場合においてIDO陽性DCの割合は正常妊娠例に比し自然流産例において有意に減少していた。免疫機能を抑制することが知られているindoleamine 2,3-dioxygenase (IDO)のDCにおける発現が自然流産例において減少していることから、IDOが妊娠維持に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
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