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2005 Fiscal Year Annual Research Report

母体血漿中の胎児DNAを用いた妊娠中毒症の発症予知についての研究

Research Project

Project/Area Number 16790970
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

松岡 隆  昭和大学, 医学部, 助手 (20349111)

Keywords妊娠高血圧症候群 / 絨毛DNA / 発症予知 / cell-free DNA / 胎盤 / 絨毛傷害
Research Abstract

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)では、胎児DNA濃度が上昇することが分った。妊娠中毒症で高血圧のみの場合は2.9倍、高血圧と蛋白尿を合併する場合は4.5倍に胎児DNA濃度が増加することがわかった。
また、蛋白尿と高血圧の臨床症状の程度と胎児DNA濃度を比較検討した結果、胎児DNA濃度は、蛋白尿及び高血圧とは独立した因子であり、蛋白尿に比較し、高血圧により強く相関していることが分った。また、それらの症状の重症化に伴ってその濃度も上昇することが示された。
さらに、総DNA濃度も胎児DNA同様に上昇することが分った。さらに、妊娠高血圧症候群の中でも胎児発育不全を合併する群でより総DNA濃度が高いことが分った。
以上より、胎児DNA濃度・総DNA濃度を用いて妊娠高血圧症候群の発症予知が出来ないかの検討を行った。具体的には妊娠17-24週に採血を行い、その時点の血液を用いてどの位の妊娠高血圧症候群発症が予知できるか検討した。その結果、偽陽性率5%で、胎児DNAでは35%、総DNAでは46%の妊娠高血圧症候群が予知可能であった。更に、両者の組み合わせで62%の妊娠高血圧症候群が予知可能であり、これらが、優れた妊娠高血圧症候群の予知マーカーであると考えられた。
妊娠高血圧症候群による絨毛傷害で母体血中胎児由来DNAは増加するが、母体血中胎児由来DNA濃度は妊娠中毒症の胎盤での病態をリアルタイムに評価する新しい分子マーカーになる可能性がある。さらに、妊娠中期から妊娠高血圧症候群を予知可能なマーカーになると考えられる。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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