2005 Fiscal Year Annual Research Report
内耳におけるGABA合成酵素の局在とGABAの機能
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16790981
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
石井 賢治 弘前大学, 医学部, 助手 (90250597)
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Keywords | GABA / グルタミン酸脱炭酸酵素 / γ-アミノブチルアルデヒドデヒドロゲナーゼ / in situ hybridization / 内耳 |
Research Abstract |
昨年度の科学研究費により、GABA合成酵素であるグルタミン酸脱炭酸酵素67、65およびγ-アミノブチルアルデヒドデヒドロゲナーゼのジゴキシゲニン標識RNAプローブを作成した。メンブレンによる濃度勾配実験を行った結果、グルタミン酸脱炭酸酵素65のプローブの濃度が低く、in situ hybridizationの使用に耐え得ないと判断されたため、新たにcDNAのクローニングをやり直し、十分なcDNAを得るに至った。再びジゴキシゲニン標識RNAプローブを作成し、濃度勾配にて使用可能と判断された。 6週齢のマウスを4%パラフォルムアルデヒドで還流固定し、脳および内耳を摘出し、in situ hybridizationを行った。グルタミン酸脱炭酸酵素67、65では脳における広範囲な発現が確認され、特に海馬における強い発現が確認された。これらの酵素の発現部位に差は認められなかった。しかし、γ-アミノブチルアルデヒドデヒドロゲナーゼの発現は確認されなかった。また、いずれの酵素においても内耳における発現は確認されなかった。内耳においてはGABAの発現が確認されており、その合成酵素の発現はあるはずであると考えられる。おそらく、摘出、固定、hybridizationの条件などの技術的な問題があるため発現が確認できなかったのではないかと考えている。今後、条件をさらに詳細に検討し、再度内耳における発現を確認していく必要がある。
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