• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2004 Fiscal Year Annual Research Report

HDAC3抑制による頭頸部癌分子標的治療の検討

Research Project

Project/Area Number 16790994
Research InstitutionUniversity of Fukui

Principal Investigator

成田 憲彦  福井大学, 医学部, 助手 (80345678)

Keywords頭頸部癌 / HDAC3 / 分子標的治療
Research Abstract

HDAC3のcDNAからオープンリーディングフレームを解析し、5'末端側より、20〜23塩基のアンチセンスRNAをデザインし、オリゴヌクレオチド合成を行った。この合成オリゴによって、HDAC3蛋白が確実に発現抑制されることをウェスタンブロット法を用い確認した。このアンチセンスRNAオリゴヌクレオチドによって、HDAC3を抑制した状態でヒト上顎癌細胞株IMC3に低pH環境下(pH6.8)44℃30分温熱刺激、シスプラチン10μg/ml、パクリタキセル10μg/ml、および5〜8Gy放射線照射をそれぞれ加えた24、48時間後に細胞を回収し、フローサイトメトリーにてアポトーシスの解析を行い、未処理群と比較検討した。またそれぞれ回収した細胞についてHoechst33342染色用いて、実際のアポトーシス細胞の数をカウントし、確認を行った。その結果、HDAC3抑制が低pH環境下温熱、シスプラチン、パクリタキセル、放射線のアポトーシス誘導能を著明に増強する事が解った。次にIMC3をヌードマウスの背部に移植し、形成された腫瘤にHDAC3アンチセンスRNAオリゴを皮下注射により投与した。その24時間後にパクリタキセル12.5mg/kgを皮下注射にて投与した。この操作を2回/週で繰り返し行い、腫瘍の体積を経時的に測定した。その結果、HDAC3アンチセンスオリゴ投与がパクリタキセルの抗腫瘍効果を増強することが生体内でも確認された。また、HDAC3アンチセンスオリゴおよび、パクリタキセルを投与された48時間後に腫瘍を摘出し、これを免疫染色(Apop-Tag)し、アポトーシスを生じている細胞数をカウントしたところ、HDAC3アンチセンスオリゴが生体内でもパクリタキセルのアポトーシス誘導能を増強する事が確認された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 頭頸部癌におけるTAXOLの分子標的増感の解析2004

    • Author(s)
      成田 憲彦
    • Journal Title

      頭頸部癌 30(4)

      Pages: 641-645

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi