2004 Fiscal Year Annual Research Report
上気道アレルギー性炎症の制御に関する免疫分子生物学的検討-アレルギー性炎症実効相におけるIL-15の役割について-
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16790999
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
石光 亮太郎 島根大学, 医学部, 助手 (90301291)
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Keywords | IL-15 / アレルギー性鼻炎 / 肥満細胞 |
Research Abstract |
1:マウスアレルギー性鼻炎モデルの構築 BALB/cマウスを卵白アルブミン(OVA)およびAlumを1週間間隔で二回腹腔内投与を行い、二週間後に血清中OVA特異的IgE, IgG_1抗体価の上昇をELISA法にて確認した後、3週間目より8日間、OVAの経鼻感作を行った。最終点鼻直後より5分間、ビデオ撮影下にくしゃみ回数を測定したところ、平均50.3回のくしゃみを確認した。コントロールとしてPBSを投与した群は平均5.6回のくしゃみ回数であった。鼻粘膜をHE染色にて解析したところ、上皮下に好酸球の有意な増加を確認した。また鼻粘膜より抽出した蛋白を免疫沈降-ウエスタンブロット法にて解析したところ、コントロール群と比較してIL-5,IL-10,IL-13の発現が増強していることを確認した。 2:マウスアレルギー性鼻炎モデルにおける経鼻腔的IL-15投与の影響について マウスアレルギー性鼻炎モデルを用いて、OVAを点鼻する際にIL-15を共点鼻したところ、くしゃみ回数、鼻粘膜組織における好酸球浸潤およびIL-5発現が有意に増強していた。 結論:以上の結果より、IL-15はアレルギー性鼻炎の実効相において増悪因子として影響していることが示唆された。IL-15の標的として、これまでの研究結果より肥満細胞上のIL-15受容体が注目され、来年度においては、肥満細胞欠損マウスを用いた検討を予定している。
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