2004 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイを用いたステロイドホルモン応答遺伝子の内耳における発現解析
Project/Area Number |
16791029
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
八木 正夫 関西医科大学, 医学部, 助手 (40373112)
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Keywords | DNAマイクロアレイ / エストロゲン / 蝸牛 / 騒音 |
Research Abstract |
卵巣摘出にてエストロゲンの血中濃度の変化と音響暴露に対する変化について検討した。卵巣摘出を行うことにより閉経モデル動物を作成し、正常動物との音響暴露(4kHz、octave band noise、120dB、24時間)後の聴力変化については聴性脳幹反応を用いて比較検討した。4週齢モルモットの卵巣摘出後7日目の群とシャム手術後7日目の群に対し聴性脳幹反応を行い、4kHzのオクターブバンドノイズを24時間暴露し再び聴性脳幹反応を行い、聴力閾値の変化を比較検討した。結果としては、卵巣摘出モルモットにやや聴力閾値変化が大きい傾向が見られたものの、明らかな有意差はなく、動物数を増やして検討している。組織学的にはsurface preparationによる観察を行ったが、両群間での明らかな違いが認められなかった。 DNAマイクロアレイ法により、若年モデルマウスと加齢モデルマウスの蝸牛神経核及び下丘における遺伝子発現の違いを比較した。まず、マイクロアレイチップにハイブリダイズするためのRNA抽出において、TRIZOL法、QuiashredderなしのRneasy法、Quiashredder併用によるRneasy法の3つのプロトコールにて抽出を行い、Quiashredder併用のRneasy法にて最も品質のよい状態が得られた。RNA品質測定にはAgilent 2100バイオアナライザーを用いた。このRNAを用いてアレイチップへハイブリダイズを行った。結果として60以上の遺伝子発現に差異を認め、データの再現性を含めそのデータの解析を行っている。
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