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2004 Fiscal Year Annual Research Report

眼疾患における小胞体ストレスに関する研究

Research Project

Project/Area Number 16791054
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

古賀 貴久  熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (70372787)

Keywords小胞体ストレス / NMDA / CHOP
Research Abstract

NMDA網膜障害での小胞体ストレス関連たんぱくCHOPの誘導
C57BL/6マウスの硝子体にNMDAを注入すると6時間後よりTUNEL陽性細胞がみられはじめ、24時間でTUNEL陽性細胞数は最多となった。網膜障害モデルにおいて小胞体ストレス関連たんぱくCHOPのmRNAの誘導をreal-time PCRにて調べたところ、2時間後にCHOP mRNAの最大の誘導がみられた。そこで、免疫染色による網膜内での局在変化を調べると、網膜神経節細胞層でこのCHOPが特異的に強く誘導されることがわかった。この網膜神経節細胞層はTUNEL染色による解析の結果、NMDAによって特異的に細胞死が起こる部位であった。これらの結果から、CHOPが誘導される細胞と細胞死を起こす細胞が一致している可能性が考えられた。今後、CHOPの誘導がおこる細胞を同定するため、各種細胞マーカーを用いた免疫二重染色をおこなう予定である。
NMDA網膜障害での野生型とCHOPノックアウトマウスの網膜障害の検討
野生型(C57BL/6マウス)とCHOPノックアウトマウスの週齢を一致させた雄マウスに各種濃度のNMDAを硝子体に注入した。24時間後にTUNEL染色を行い、一週間後に網膜の形態計測を行った結果、比較的低濃度のNMDA障害においてはCHOPノックアウトマウスで有意に細胞死が抑制され、さらに内網膜層、内顆粒層の厚さも保たれ、NMDA障害に抵抗性があることがわかった。しかし、NMDAの濃度を濃くすると、その抵抗性はみられなくなった。この原因に関しては、各種濃度のNMDAによる網膜でのmRNA発現、タンパク発現の違いを網羅的に調べることのできるmicro-array、プロテオミクス解析などを行い、各種濃度NMDAでのCHOPの重要性について検討予定である。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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