2004 Fiscal Year Annual Research Report
角膜上皮構造の再生におけるカルシウム動態を介した細胞内情報伝達
Project/Area Number |
16791062
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
木村 桂 岩手医科大学, 医学部, 講師 (10364358)
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Keywords | 角膜上皮細胞 / 細胞内情報伝達 / 細胞内カルシウムイオン濃度 |
Research Abstract |
平成16年度 本申請者の作成した生理的形態を維持した角膜上皮標本の改良 ・今回入手したマイクロケラトームを用いて,角膜軸部まで連続した標本を作製するにあたり,カルシウム感受性色素を負荷できる小さな標本は作製できたが,目標とした角膜輪部まで連続性を持った角膜標本がまだ完成されていない。原因として,家兎の角膜形状が今回入手したマイクロケラトームのサクションリングと微妙に合わないため,角膜輪部まで連続した標本を切断しきれないことが考えられる。そのため家兎の角膜形状に合わせたサクションリングを現在改造中である。 ・カルシウム感受性色素(Fura2,Indo1)の標本への負荷に関し,これまで行っていた色素濃度では今回より作成した酵素を用いず,ケラトームにて作成する連続組織標本上り細胞1〜2層のみし力演荷できない。この状態で行った実験によれば隣り合った細胞間において細胞内カルシウムイオン濃度の同期した変動が確認されたが,これまでに報告してきた実験結果とおなじことであった。今回の研究においてはより深層の細胞層に対し感受性色素を負荷する必要があるため,現在,色素濃度を含めた新しい負荷方法を検討中である。 ・試薬の局所的に投与に関しては局所刺激装置(マイクロインジェクター)を用いて行うが,この装置に関して問題はなく,かなり微細な局所刺激が可能であった。
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