2004 Fiscal Year Annual Research Report
細胞外型superoxide dismutaseの加齢黄斑変性発症における役割
Project/Area Number |
16791065
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
今村 裕 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20276215)
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Keywords | 加齢黄斑変性 / 活性酸素 |
Research Abstract |
当初の結果どうり、加齢黄斑変性(ARMD)患者より採血を行い予備実験で得られたデーターをさらに発展させた。このほかEC-SOD以外の酸化ストレスマーカーを網羅的に測定する検査系を発展させた。このほか実験的ARMDモデルを作成した。Brown-Norway ratを購入し、体重300gの週齢まで育て、半導体レーザーを用いで脈絡膜新生血管を誘発させた。条件は過去の文献を参考にして、視神経乳頭周囲に6-8発のレーザースポットを照射し、レーザーの出力は0.15-0.3ワット、照射時間は0.2秒で行った。約2週間の後、動物専用蛍光眼底カメラを用いて蛍光眼底検査を施行した。蛍光色素はヒトと同じものを使用し、ラットの体重で色素の濃度を換算した。通常のヒトと同じで早期相および後期相の2点で高感度フィルムを用いて写真撮影をした。写真は現像後独立した2人の眼科医により脈絡膜新生血管(CNV)の評価を行った。さらにCNVの大きさは0から3までグレーディングし、主に後期相の蛍光色素の漏出で判定した。次に塩酸ケタミン投与による麻酔下にて頚椎脱臼により死亡させたのち、眼科手術用ナイフを用いて眼球摘出を行った。摘出眼球は即時に4度に冷却したPBS内に保存し、実験室ないで脈絡膜進展標本を作製した。プレパラートに網膜を除去した強膜、脈絡膜の複合体を乗せ、真空ポンプで風乾後、-80度で標本を保管した。しかる後に抗ラットPECAM(CD31)抗体を用いて、免疫染色を行った。2次抗体は蛍光抗体を用いて行った。観察は高解像度生体顕微鏡を用い、画像は付属の画像処理ソフト付きのコンピューターに取り込み、2次元でのCNV面積の定量ができるようにした。
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Research Products
(1 results)