2005 Fiscal Year Annual Research Report
樹状細胞の分化過程におけるTLR遺伝子発現機序の解明
Project/Area Number |
16791118
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
槻木 恵一 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (00298233)
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Keywords | 樹状細胞 / 自然免疫 / TLR / 歯髄 |
Research Abstract |
ヒト抜去歯牙における歯髄内樹状細胞の機能解析 1)ヒト歯髄内樹状細胞の臨床病理学的特性の解明 ヒト抜去歯牙を固定し、EDTA脱灰後パラフィンブロックを作成した。また、非脱灰凍結切片の作成(タングステン刃使用)も行った。 (1)各種TRL、CD14を始めとした各種CDマーカーの蛋白および遺伝子発現の検討したところTLR2,4の発現が認められた。 (2)臨床病理学的関連の検討:(1)の検討結果とヒト抜去歯牙のう蝕の状態、歯髄炎の状態、年齢、部位、第3象牙質の形成状態、疼痛の有無のパラメーターを比較した。その結果、炎症の程度とTLRの発現に関連が認められた。 2)ヒト歯髄樹状細胞の分離培養による獲得免疫系への誘導機序の解明 実体顕微鏡下で歯髄除去後、象牙質側に残った樹状細胞と象牙芽細胞採取し、20%FCS含有αMEMを用いて分離培養後、セルソーターを用いて象牙芽細胞を除去し純粋培養を行行った。この樹状細胞培養系に抹消血単球画分を添加し、さらに細菌菌体成分によって抗原感作を行いBリンパ球のmitogen反応を比較し、獲得免疫系への誘導を確認したところ、TLRを介して樹状細胞が活性化される可能性が示された。
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