2004 Fiscal Year Annual Research Report
バーチャル・リアリティによる口内法X線撮影シミュレーションシステムの開発
Project/Area Number |
16791143
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岡村 和俊 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (20346802)
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Keywords | 口内法X線撮影 / シミュレーション / センサー |
Research Abstract |
まず、プログラムの再現性を確認するために、数値ファントムで位置・角度の変化による画像の変化・理論値との比較を行った。マルチディテクターCT装置(Aquilion)より得られた乾燥頭蓋骨のデータ(スライス厚0.5mm、DICOMフォーマット、Window level : 500, Window width : 3500、8bit化)を画像構築用処理システムに送り、average valueアルゴリズムを利用したボリュームレンダリング法を用いて口内法X線撮影を模した像を作成した。元データをそのまま使うことでもある程度の像は得られ、投影方向による歯根・隣接面の重なりの変化が確認されたが、元データの濃度をある程度落とした後根尖部などにデータ上でポイントを置き、再構成画像を作製することにより投影方向の変化に伴う根尖の移動の変化を容易に確認することができた。ポイント部分の変化を投影角度と比較すると理論と相違ない変化を得られた。同対象を歯科用X線照射装置で撮影(管電圧:65kV、管電流:7.5mA)したフィルム(Ultra-speed)と比較し、フィルムやX線照射装置の位置による変化の再現が確認された。 磁気センサーについては最終形態を考えれば正確なデータ取得が困難であり、赤外線タイプのものも口腔内データ取得が困難という結論になり、マニピュレータタイプの市販位置センサーを試用し、その反応が良好であることが確認された。
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