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2004 Fiscal Year Annual Research Report

炎症性サイトカインIL-6の骨吸収および歯根吸収メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 16791155
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

伊藤 祥作  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (90360495)

KeywordsIL-6 / gp130 / gp130-STAT3シグナル伝達経路 / gp130-SHP2-ERKシグナル伝達経路 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 共培養 / 分化
Research Abstract

骨芽細胞を介した破骨細胞の分化誘導におけるgp130(IL-6の受容体)からのシグナル伝達経路の働きについて共培養系を用いて解析を行った。gp130-SHP2-ERKのシグナル伝達経路を遮断した骨芽細胞と野生型の破骨細胞前駆体をIL-6存在下で共培養すると野生型の骨芽細胞に比べて3倍の破骨細胞数を認めた。一方、gp130-STAT3のシグナル伝達経路を遮断した骨芽細胞と野生型の破骨細胞をIL-6存在下にて培養したが、破骨細胞の分化は認められなかった。これらの結果から、IL-6刺激による破骨細胞の分化においてgp130-STAT3の経路は必須でありgp130-SHP2-ERKの経路は破骨細胞の分化を抑制性に制御していることが解った。
次に、IL-6の刺激により骨芽細胞の分化が促進することがこれまでに報告されている。そこで、2つののシグナル伝達経路をそれぞれ遮断した骨芽細胞におけるIL-6刺激による分化能(Alkaline Phosphatase Activity)について解析を行った。gp130-SHP2-ERKのシグナル伝達経路を遮断した骨芽細胞をIL-6で刺激すると、分化能は野生型に比べて亢進していることが解った。一方、gp130-STAT3のシグナル伝達経路を遮断した骨芽細胞をIL-6で刺激しても分化は認められなかった。これらの結果から、gp130-STAT3の経路は骨芽細胞の分化においても必須であり、gp130-SHP2-ERKの経路は抑制性に制御していることが明らかとなった。
以上、gp130-STAT3およびgp130-SHP2-ERKのシグナル伝達経路の骨恒常性における役割をin vitroのレベルでこれまでに明らかにした。引き続き、in vivoでのそれぞれのシグナル伝達経路の役割について解析を行う予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 骨芽細胞の分化におけるgp130を介したシグナル伝達経路の解析2004

    • Author(s)
      伊藤祥作ら
    • Journal Title

      日本歯科保存学雑誌 47・秋季特別号

      Pages: 40

  • [Journal Article] 骨芽細胞におけるgp130を介したシグナル伝達経路の解析2004

    • Author(s)
      伊藤祥作ら
    • Journal Title

      日本歯周病学会会誌 46・春季特別号

      Pages: 126

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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