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2006 Fiscal Year Annual Research Report

レーザースペックル法の光重合型レジン重合収縮挙動観察への応用

Research Project

Project/Area Number 16791164
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

陸田 明智  日本大学, 歯学部, 助手 (40287660)

Keywords光重合型レジン / レーザースペックル干渉法 / 重合収縮挙動
Research Abstract

光重合型レジンは,その重合硬化に伴って重合収縮という現象を生じる。重合収縮は,修復物と窩壁との間にギャップを形成し,歯髄刺激あるいは二次齲蝕の原因となるところから,重合挙動に関してはこれまでに多くの検討がされている。しかし,光重合型レジンの収縮挙動に関する報告の多くは,レジンペーストを一塊として観察するものがほとんどであり,本修復材の重合不均一性という観点から,同一レジンペーストの側面および底面における重合挙動に着目したものは少ない。そこで,コンピュータおよびレーザー技術の発展とともに開発,改良が加えられてきたレーザースペックル干渉法を用いて,光重合型レジンの重合挙動を検討した。
その結果,スペックルパターンの一致度は,レジンペーストへの可視光線照射の開始とともに急激に低下する傾向が認められた。また,試片の側面と底面におけるスペックルパターンの相関の変化に違いが認められたところから,レジンペースト内において生じていると考えられる重合の不均一性の観察が可能であることが示唆された。さらに,レジンペースト表面で生じたスペックルパターンを解析することによって,その移動方向および距離として表示が可能であり,これは照射光線の光強度に影響されることが判明した。この照射光線の光強度がスペックルパターンの相関におよぼす影響からも,ペーストの位置によってその重合挙動が異なることが明らかとなった。
また,レーザースペックル干渉法と同様に,体積重合収縮率や重合収縮応力においても,照射光線の光エネルギー量,レジンペーストのモノマー組成の影響を受けることが判明している。
以上のことから,重合収縮のパラメーターとして,レーザースペックル干渉法を用いることによって,光重合型レジンで生じている重合収縮挙動を観察することが可能であり,さらにレジンペーストの変位として把握できることが示された。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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