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2004 Fiscal Year Annual Research Report

可視光で触媒効果を発揮する二酸化チタンの歯科への応用

Research Project

Project/Area Number 16791167
Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

西村 知子  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70367259)

Keywords二酸化チタン / 活性酸素 / ESR法 / 歯牙漂白 / 光触媒 / 色差 / 低濃度過酸化水素 / オフィスブリーチング
Research Abstract

今回の研究では,活性酸素種を産生し歯牙の漂白において有効に作用すると考えられている二酸化チタンおよび従来よりも低濃度の0.3%過酸化水素を用いた新しい漂白法について活性酸素種の特異的測定が可能な電子スピン共鳴(ESR)法を用いて評価をし、その効果について検討を行った.二酸化チタン光触媒作用から産生される活性酸素種は,活性酸素種の特異的検出試薬である5,5-dimethl-1-pyrroline-N-oxide(DMPO)を用いてESR法にて測定を行った.また,実際の歯の漂白には,齲蝕や充填物のないヒト抜去前歯を用い,漂白処理前のシェードアイによるシェードテーキング,接触式測色系SE2000(日本電色工業)によるLab系色彩値の計測を行った.続いて,被験歯唇面に薬液を塗布,光照射器(ラジカルリサーチ社,波長300〜400nm)の先端を歯面から約1mm離し,3分間照射後蒸留水で水洗した.この操作を3回繰り返し,それぞれ測色を行った,この測色の結果より,色差ΔE*abを算出し,シェードの変化とあわせて有効性を評価した.
二酸化チタン+0.3%H_2O_2に光照射後ESR測定を行った結果,12本線のDMPO-OOHスピンアダクトが得られた.これよりH_2O_2を添加した二酸化チタン光触媒作用から活性酸素種の1つであるスーパーオキシドアニオンラジカルの産生が認められた.
測色の結果,L値の著しい変化が認められた.これは漂白処理によりエナメル質表面の性状が変化し,光の屈折が変化したためと思われる.また,色差ΔE*abは1回の漂白処理で著しい変化が見られ,2回目以降の施行では顕著な変化は認められなかった.3回施行後の平均ΔE*abの値は3.54を示し,ΔE*ab>3.3の「肉眼的に色の変化が認められる」値となり低濃度のH_2O_2で十分な漂白効果を得ることが示された.

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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