2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16791183
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小川 徹 東北大学, 病院, 助手 (50372321)
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Keywords | 自家歯牙移植 / 移植歯 / 咬合 / 咬合力 / 歯根膜感覚 / 硬さ弁別 / 精神物理学的手法 / 空気圧 |
Research Abstract |
本研究課題は、自家歯牙移植歯の咬合機能を生理学的な観点から明らかにしようとするものである。本研究では、移植歯の咬合機能の評価を一般的な歯周検査項目に加え,咬合力負担能力および種々の歯根膜感覚試験(触・圧感覚閾値,開口反射閾値,硬さ弁別閾等)を指標とし行う。 歯周検査項目、ダイナミック動揺度(ペリオテスト)、触・圧感覚閾値(フォンフライ毛)については、今のところ数名であるが、検査・測定を行っている。 咬合負担能力(個歯咬合力)については、小型圧トランスデューサ(PS-100KAM294:KYOWA)を用い、現在咬合力計を製作中である。また、対合歯の状態の違いによる影響を少なくするため、スプリント様の装置で対合歯列を覆うこととした。 硬さ弁別閾試験は、当初、硬さを口腔外から連続的に変化させうる油圧式減衰力調整(ショックアブソービング)ユニットを製作する予定であったが、予備実験等の結果より、目的とする圧力を供給するのに適し、簡便かつ精度よく空気圧を調節可能であるプログラマブル圧力コントローラ(PC-20:長野計器)を利用することとした。本器は、精密な圧力の調節パターンを自在に制御することができる。発生圧力のレンジは0〜1(MPa)と口腔内で硬さ弁別に用いるには十分であると考えられ、またパーソナルコンピュータと接続し,任意の圧力発生のプログラミングも可能である。口腔内に用いる装置としては、内部に専用ゴムを組み込んだステンレス製のシリンダーを自作する。予備実験では、試作品を用いて、キャリブレーションや、口腔内へ応用するための装置の大きさ、適切な圧の強さ等の検討を行っている。また、実際の検査時には、精神物理学的手法を用いて測定する。
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