2005 Fiscal Year Annual Research Report
加齢及び臼歯喪失が老化促進モデルマウスの咀嚼能力に及ぼす影響
Project/Area Number |
16791218
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
加藤 大輔 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (00367616)
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Keywords | 老化促進モデルマウス / 老化 / 咀嚼能率 / 臼歯喪失 |
Research Abstract |
2ヶ月齢の老化促進モデルマウス(SAMP8)を、3ヶ月月齢(若齢期)、8ヶ月齢(老齢期)まで飼育したコントロール2群と、同じく2ヶ月齢まで飼育し、上顎左側全臼歯、上顎両側全臼歯、上下顎両側全臼歯の抜歯を行い、同様に3ヶ月齢、8ヶ月齢まで飼育した6群の計8群に分けた。マウスの咀嚼能力は、試験飼料を自由に摂取させ、嚥下させた後、屠殺し、胃の内容物を取り出して、その粉砕状態をレーザー回析/散乱式粒度分布測定装置LA-920(堀場製作所製)にて粒度分布曲線より平均粒径で評価した。 得られたデータは、月齢間の比較にはMann-Whitney's U testを、処置群間の比較については一元配置分散分析法を用い、多重比較にはScheffe法を用いて検定を行った。 結果:臼歯喪失を伴わない群は、加齢による咀嚼能力の有意な低下を認めた。上顎全臼歯ならびに上下顎全臼歯を喪失させた群は、臼歯喪失を伴わない群と比較して、咀嚼能力が有意に低下した。上顎左側全臼歯を喪失させた群は臼歯喪失を伴わない群と比較して変化がみられなかった。また、臼歯を喪失させた群は加齢依存的な咀嚼能力の低下はみられなかった。 結論:SAMP8における咀嚼能力は、加齢や臼歯喪失により、有意な低下が認められた。また上顎全臼歯、ならびに上下顎全臼歯を喪失させた群は、臼歯を喪失させていない群に比べ、咀嚼能力の低下が認められ、その状態が持続した。 今後は5ヶ月齢の群を追加し、また各群のn数を増やして検討を行う予定である。
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