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2005 Fiscal Year Annual Research Report

抗菌剤を含むDNA/人工脂質コンプレックスを用いた抗菌性義歯床用材料の開発

Research Project

Project/Area Number 16791223
Research InstitutionFukuoka College of Health Sciences

Principal Investigator

高橋 美如  福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 助手 (50369849)

Keywordslipid / DNA / lipidコンプレックス / DNAフィルム / 抗菌性 / 抗真菌性
Research Abstract

前年度は、DNA/lipidコンプレックスをレジン粉末に各々5、10、15、20wt%になるように添加した市販床用レジンの抗菌性・抗真菌性について検討した。細菌には10%以上では抗菌性を示し、C.albicans以外の真菌でも抗真菌性を示した。また、DNA/lipidコンプレックス添加レジンの抗菌性・抗真菌性は、菌の種類によって、lipidやアミノ酸の化学構造やDNA/lipidコンプレックスの濃度により影響を受けることが判明した。
本年度行ったDNA/lipidコンプレックスへの抗菌剤・抗真菌剤の導入は、薬剤の分子構造が荷電しやすく、かつ比較的平滑な構造であれば、DNAと結合しやすく、水晶発振装置によっても結合が確認できたが、抗真菌剤にはこのような構造を有するものが認められなかった。DNAに結合した薬剤は人工唾液中で比較的速やかに放出されてしまい、長期間にわたっての徐放には難点がある。
床用レジンの重要な性質である強さについて、曲げ強さを測定した。DNA/lipidコンプレックスを15、20wt%含有するレジンの曲げ強さは無添加レジンに比べ1/10の強さしか認められなかった。また、5、10wt%含有レジンでも無添加レジンに比べ1/2の値であった。これは、DNA/lipidコンプレックスがモノマーを吸収し、ポリマーに対して適正なモノマー量が供給できないことによると思われる。また、モノマーを多く添加しても重合に関与しないDNA/lipidコンプレックスの存在が曲げ強さの低下に影響を及ぼしたものと考えている。従って、DNA/lipidコンプレックスの義歯床用材料としては強さが求められないコーティング剤への応用が適当と考えられた。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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