2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16791228
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
中曽根 良樹 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90344944)
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Keywords | FDG / FAMT / PET / 頭頸部癌 / SUV |
Research Abstract |
平成16年度同様に,群馬大学口腔外科を受診した頭頸部癌を有する症例に対して、当院のPET関連施設(サイクロトロンなど)を使用し今研究のデータの集積を行った.昨年度同様に,同意の得られた症例を対象とし,治療前後に^<18>F-FAMT・^<18>F-FDGによるPET検査を行った.平成16年度の実績は,合計86件であった.このうちFDGが70件,FAMTが16件であった. 撮像後の癌病巣への集積を画像角斬システムで分析し,SUV(standardized uptake value)などの客観的指標を用いて数値化することにより,データの集積を行った.さらに,X線CTやMRIなど、他の画像検査を実施した症例に関しては,導入させていただいた画像解析のコンピューターを用いて処理し,PET画像と他の画像を綿密に比較することで,病巣の位置と範囲の対比を行い,より正確な位置と数値が得られるように工夫した。 平成17年度は合計98件であり,このうちFDGが82件,FAMTが17件であった.平成16年度の症例と加えて検討している. 症例の中には手術を行ったものがあり、病理医と連携をとり,病理組織学的な診断をも考慮して,得られた画像情報と腫瘍の浸潤形式および浸潤度などについて,これらの関連性を含めた検討,分析した.国内外の文献をできる限り参照し,研究の方向性については随時確認した. 現在までのデータからは,頭頸部領域の悪性腫瘍において,FAMTの有用性が明らかになってきているが,さらに検討を加え,得られた収集データを基に研究成果を発表すべく準備中である.
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