2004 Fiscal Year Annual Research Report
全身麻酔下低酸素症が自律神経に及ぼす影響-自律神経活性と脳内ホルモン動態の検討-
Project/Area Number |
16791237
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
廣瀬 陽介 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (20362684)
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Keywords | 自律神経活性 / 低酸素症 / 全身麻酔 / 脳内モノアミン / 血圧ゆらぎ / 心拍ゆらぎ / ドーパミン / セロトニン |
Research Abstract |
本研究は、雄性Wistarラット(体重250-300g)に動脈圧カニューレ挿入手術とMicrodialysis probe埋め込み手術を施したモデルラットを作成し、そのモデルラットの覚醒(無麻酔)状態で、吸入酸素濃度21%、吸入酸素濃度21%から10%への低酸素状態への移行時、および吸入酸素濃度10%の状態での自律神経活性の変化と脳内ホルモンの変化を測定、その測定値を対照とし、吸入麻酔薬および静脈内麻酔薬による全身麻酔下ラットでの自律神経活性(交感神経活性、副交感神経活性)の変化と脳内ホルモン(ドーパミン(DOA)、5-hydroxytryptamine(5-HT)等の脳内モノアミン類)の変化を測定し自律神経機能との関連性の探究を目的とするものである。 平成16年度の目標であった、セボフルラン吸入による全身麻酔下ラットの自律神経活性変化および脳内ホルモン変化の計測には現時点では、まだ到達していないが、モデルラットの作成の成功率は上昇し、無麻酔無拘束の覚醒ラットの上記、吸入酸素濃度21%の状態から低酸素状態へ移行時、低酸素状態、低酸素状態からの回復時での自律神経活性の変化および脳内ホルモンの変化の計測を現在測定している。 脳内ホルモン(ドーパミン(DOA)、5-hydroxytryptamine(5-HT)等の脳内モノアミン類)の変化については、脳内ホルモン測定装置Microdialysisを用いて定量的に測定するべく特定濃度のホルモンの検量を行い機械の調整を行っている。
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