2004 Fiscal Year Annual Research Report
歯顎顔面の形態情報を統合した顎顔面手術ナビゲーションシステムの開発
Project/Area Number |
16791247
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
野口 信宏 佐賀大学, 医学部, 助手 (40284658)
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Keywords | 手術ナビゲーション / オプティカルトラッキング / セファログラム / 歯列模型 / 射影適合法 |
Research Abstract |
ハードウエアの開発においては、ハンドピースに装着するLEDをトラッキングエラーを減らし、かつ手術の妨げにならないようにコンパクト化を図った。トラッキングシステムについても手術室の持ち込むためコンパクト化を図った。従来用いてきたSURFACERによる分析、シミュレーションを、臨床向けに使いやすくするために、新たなソフトウエアで統合した顎顔面データをもちいる手術ナビゲーションソフトウエアを開発した。その結果については第14回日本顎変形症学会総会(福岡)および大韓口腔顎顔面外科学会(韓国)にて発表した。また、ナビゲーションのソフトウエアについては、デンタルインプラント手術と、上顎洞内視鏡手術に対応できるように機能を付加する予定であったが完成はまだである。上顎洞内視鏡視下手術のため、内視鏡にLEDを装着するためのアダプタが開発できた。これにより上顎洞内視鏡手術での眼球や神経血管の損傷のリスクを減らし、手術の正確性、安全性を高めることができるが、実験はソフトウエアの開発を待って行う。顎矯正手術は頭部の動きと下顎骨の動きが別々に追尾できるトラッキング装置の設置とソフトウエア上の対策が必要である。このため、上下顎模型にLEDを付着して顎の動きをリアルタイムで追尾しコンピュータに取り込むための模型用アダプタを作成し検証中である。この検証結果については6月の第15回日本顎変形症学会総会(徳島)に発表する。その他、顎顔面再建へのナビゲーションシステムの利用について、2^<nd> International Conference on Advanced Digital Technology (Banff, Canada, 2005年3月)において発表した。論文についてはInternational Journal of Oral & maxillofacial Surgeryに投稿すべく執筆中である。
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