2004 Fiscal Year Annual Research Report
骨形成因子と低周波超音波の復合刺激による骨硬化促進作用の解析-超短期的骨延長法の開発-
Project/Area Number |
16791252
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
山内 健介 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (10364150)
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Keywords | 骨延長法 / 低周波超音波 / rh-BMP |
Research Abstract |
本研究は骨延長における骨硬化期間の短縮化を目的とした研究である。申請時の実験対象動物はビーグル犬であったが、使用するrh-BMP2の単価の問題から、計画通りの研究を行った場合大量のrh-BMP2を使用しなくては行けないため、予算の関係上、より使用量の少ないラットへと変更した。実験は計画通りに進行中であり、現在予備実験を終了し、コントロール群、低周波超音波(LIPUS)群、低周波超音波+BMP群の実験を行い、採取された資料をレントゲン的評価を行った後に非脱灰硬組織標本作製・骨形態計測(試験期間中にカルセイン等の骨ラベルを2回行い、石灰化速度などを骨形態計測法にて定量化する)を行っている。コントロール群の延長終了後2週目の評価では新生骨の形成は乏しく、4週目の評価でレントゲン的に骨の新生が確認できた。低周波超音波群においては、他の文献などの結果から延長毎に20分の延長部の照射を行っており、コントロール群に比べ骨の形成能は高く、新生骨の形成もコントロール群に比べ高いといえる。また、軟組織の創傷治癒に対しても良好であると考えられた。BMP群については未だに評価、比較検討を行ったいないため、引き続き研究を進めていく予定である。本研究の主題である複合刺激の骨形成促進作用は未だに報告がなく、超短期的な骨延長法を開発する上では有用な方法と思われる。しかしながらBMPとLIPUSの刺激を、どちらをどの時期にいれるのが、より効果が大きいのかについては不明な点が多く、今後の研究課題になりうるものと考えられる。
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