2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16791265
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
金山 景錫 金沢医科大学, 医学部, 講師 (50329380)
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Keywords | 顎関節症 / 破骨細胞 / joint effusion / 滑膜 / 滑液 / MRI / サイトカイン / サイトカインレセプター |
Research Abstract |
本年度以下の研究成果を得た。 ・H17.4.日本口腔科学会,H17.10.ANZOMFSにて発表:顎関節症滑液中の可溶型サイトカインレセプター(sTNFR-I、sTNFR-II、IL-6sR、IL-1sRII)が臨床病態にどう関わるかを明らかにする目的でMR画像におけるjoint effusion像(JE)と比較検討した。1.JE(-)に比し、JE(+)においてsTNFR-I濃度(160 vs 322 pg/ml)が上昇していた(P<0.05)。2.JEのgradeとsTNFR-I・-II濃度との間に正の相関を見た(p<0.005)。3.治療奏効群に比し、非奏効群においてsTNFR-I(163 vs 315 pg/ml)、sTNFR--II(66 vs 126 pg/ml)濃度が上昇していた(P<0.05)。今回の結果から、JEの発現につれてサイトカイン抑制因子であるsTNFRsなども増加し,サイトカインとのバランスを保ちながらJEの発現に関与するとともに、レセプターの消長が予後にも影響するのではないかと示唆された。 ・手術適応の顎関節症50関節において破骨細胞分化因子・抑制因子の発現を検討した。破骨細胞分化因子・抑制因子の局在は滑膜細胞(60-70%)、血管内皮細胞(70-%)、線維芽細胞(60-70%)であった。破骨細胞分化因子は軟骨の退行変性との間に相関を認めなかったが抑制因子とは負の相関があった。滑膜組織における破骨細胞分化因子の発現は破骨細胞の分化・成熟の供給源となる可能性を示唆する一方で、退行変性は抑制因子の発現に左右されるのではないかと考えられた。
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