2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16791301
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
田中 聖至 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (00350166)
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Keywords | GTF / 齲蝕 / St. mutans / St. sobrinus / リゾチーム |
Research Abstract |
齲蝕原因菌であるSt. mutansやSt. sobrinusが産生する菌体外多糖類の合成に係るグルコシルトランスフェラーゼの阻害因子を唾液中のタンパク質に求めるという目的で、以下の実験を行った。 1)GTFaseの活性中心のアスパラギン酸を含むアミノ酸19残基からなるペプチドを合成し、アフィニティカラムを作成し結合する唾液タンパク質を2次元電気泳動で検索した。 2)被験者間に共通するスポットの1次構造の解析を行い、データベースから既知のタンパク質との相同性を比較検討した。 その結果、GTFaseの活性中心と相互作用を示すタンパク質がリゾチームと判明したため、以下の実験を行った。 1)St. sobrinus 6715株を液体培地中で培養し、リゾチームの存在・非存在下で不溶性グルカンの生成量を調べた。 2)生成された不溶性グルカンをフェノール硫酸法を用いて測定した。 その結果、不溶性グルカンの生成が阻害される場合もあった。 以上の結果から、GTFaseによる不溶性グルカンの阻害にはリゾチームが関与する可能性が示唆されたが、さらなる新たなタンパク質の検索を進めている。
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Research Products
(1 results)