2004 Fiscal Year Annual Research Report
看護実践家の臨床哲学構築支援のための対話的リフレクションアプローチに関する研究
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16791364
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
太田 祐子 東京女子医科大学, 看護学部, 助手 (70349778)
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Keywords | リフレクション / 対話 / 看護実践家 / 臨床哲学 |
Research Abstract |
本年度は、主に以下の内容について研究を進めた。まず、これまでの研究成果を整理しつつ文献検討を行った。その中で、リフレクションに関する研究は進められてきているが未だ発達途上であるとともに、個人的な省察として描かれているものがほとんどであり、対話を通したダイナミクスを視点としているものはほとんどなかった。 また、看護臨床実践家を対象として、臨床哲学構築に関連する研究や実践に取り組んでいる研究者・実践家と交流し、示唆を得た。その中で、臨床心理学の手法として、「グループ・スーパービジョン」の取り組みがあった。これは、参加者同士の対等な関係は志向されていないものの、グループ内で「聴く・話す」という体験を通して、臨床看護師が看護行為の意味づけを行うもので、臨床哲学構築の方法として類似性を見いだした。 さらに、臨床看護師に参加してもらい、グループで対話を通し自身の実践をリフレクションしてもらう機会を数回設けた。これは、参加者に予めの準備を求めず、できるだけ気軽に参加してもらう意図を持った。予め事例を用意してもらいそれを手がかりに進める方法と比較検討が必要である。本年度の計画では分析を予定していず、印象のみの結果であるが、参加者が気がかりに思っていたことや負い目に感じていたことが、対話を通してほぐされ安寧を得ることから、「私はOOだったんだ」など、異なる視点に気づくことができる機会となったようであった。来年度以降、分析を進める予定である。 なお、科学研究費補助金の多くは、検討の為の図書費とデータ収集の為の機材、データ整理の為の物品費に充てられた。
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