2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16791366
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
池田 理恵 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (70249051)
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Keywords | 寝床内気候 / 乳児 / 育児 |
Research Abstract |
乳児の寝床環境に関する実態を把握するために、23名の母親から、アンケート用紙を用いて聞き取り調査を行なった。その結果、全員がベビー布団を購入していたが、ベビー布団に関する情報が非常に少ない中で購入し、21名が、使い勝手に何らかの不満を感じたり、もっと情報が欲しかったと回答していた。そこで、乳児が臥床した時の寝床内気候の変化を調査する際に、実験室で行なう方法ではなく、実際に家庭における実態を確かめる方法に、研究計画を修正した。3日間の終夜の記録を含むよう計画したが、母子の負担を最小限にするため、アクチグラフを用いて、子どもの睡眠・覚醒状況を把握することとし、体温測定は中止した。平成16年9月に、アクチグラフの信頼性を確認するため、9組の母子に協力を得て、実験室で、乳幼児に50分程度アクチグラフを足首に装着した状態で過ごしてもらい、覚醒状況(state)を観察し、一致の程度を判別した。この際、ビデオでも記録し、再度1分毎に2名の看護者が共同で判定した。その結果、アクチグラフと覚醒状況は90%以上の一致を認めたため、寝床内気候を測定する際の乳児側のデータ収集に用いる方法としてアクチグラフの採用を決定した。現在、協力の得られた産科および小児科の外来で、十分な説明を行なって理解を得た被験者候補の母親と、実験日程を調整している段階であり、平成17年4月中旬から、実際に家庭において、寝床内気候のデータ収集を行なう予定である。
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