2004 Fiscal Year Annual Research Report
パーキンソン病患者の日常生活行動への対処を促進する看護援助に関する研究
Project/Area Number |
16791372
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
田所 良之 千葉大学, 看護学部, 助手 (50372355)
|
Keywords | パーキンソン病 / 日常生活行動 / 対処 |
Research Abstract |
パーキンソン病患者の日常生活行動への対処を促進する看護援助を構築するために、平成16年度は主に文献と臨床現場からの情報収集を中心に行った。 具体的には、国内外のパーキンソン病に関する医学・看護学系の文献を中心に検索・収集を行い、それらからパーキンソン病患者がその療養生活を行っていくときに、直面する日常生活上の問題点とその対処方法について把握するようにした。さらに過去に自ら行った研究論文の内容を整理し、再統合できるように準備を行った。 臨床現場からの情報収集としては、平成17年度からのデータ収集の前段階として、データ収集フィールドとする予定の病院の外来において、外来通院しているパーキンソン病患者や家族に内在する在宅での実際の生活の様子や問題点について理解を深め、情報を蓄積していく目的で、平成17年1月から研修を行っている。診察場面だけでなく、診察終了後に患者と個別に対話を行うことで、老年期に発症したパーキンソン病患者と若年発症のパーキンソン病患者、男性患者と女性患者における問題点の特徴や差異、問題への対処に関係する背景や特徴などを再認識でき、対処を促進する看護援助構築に向けての一助となった。このフィールドでは、平成17年度以降よりデータ収集を行う予定である。 学術集会では、第24回日本看護科学学会学術集会、第2回日本神経疾患医療福祉従事者学会に参加し、パーキンソン病患者あるいは神経内科疾患をもつ患者の医療・看護に関する最新情報の収集を行った。学会での最新情報の収集は、平成17年度以降も引き続き行っていく予定である。
|