2004 Fiscal Year Annual Research Report
早期段階のリンパ浮腫のあるがん患者に対する外来看護システムの構築
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16791375
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
増島 麻里子 千葉大学, 看護学部, 助手 (40323414)
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Keywords | リンパ浮腫 / 外来看護 / がん看護 / アセスメントツール |
Research Abstract |
「リンパ浮腫の早期段階にある患者のアセスメントツールの開発」に関する予備調査を2段階にわけて行った。 1.文献検討 がん治療後に続発するリンパ浮腫の早期段階にある患者の特性を明らかにし、リンパ浮腫の発症に関連する予測因子を考察することを目的に文献検討を行った。国内文献の検索では、医学中央雑誌Web版において1999年から2004年のうちリンパ浮腫をキーワードとする文献を検索した結果、388文献が検索された。さらに、その中からリンパ浮腫の予測因子に関わる記載のある23文献を抽出し、対象文献とした。また、海外文献はCINAHLにて検索した12文献およびリンパ浮腫に関する書籍を対象文献とした。文献検討の結果、現在予測される危険因子は、1)個人的因子(年齢、体重増加)、2)治療関連因子(手術方法、リンパ節郭清の有無、期間、化学療法の有無、高血圧治療の有無)、3)社会的因子(就業状況、日常動作の活動状況)などであることが考察された。また、上肢・下肢のリンパ浮腫ともに治療後3年までに発症する確率の高いことが明らかになり、特に下肢のリンパ浮腫は治療後6ヵ月以内に発症する確率が高いことが示唆された。 2.調査用紙の作成 現在、外来においてリンパ浮腫に関して重点的な看護介入を必要とする患者をスクリーニングするためのアセスメントツールを作成している段階である。上記の3因子に加え、治療からの期間もふまえたツールの作成を行う。
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