2005 Fiscal Year Annual Research Report
早期段階のリンパ浮腫のあるがん患者に対する外来看護システムの構築
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16791375
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
増島 麻里子 千葉大学, 看護学部, 助手 (40323414)
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Keywords | 乳がん / がん看護 / リンパ浮腫 / 外来看護 |
Research Abstract |
1.研究目的および今年度の課題 がん治療後に続発するリンパ浮腫の早期段階にある患者の特性を明らかにして、外来において重点的な看護介入を必要とする患者をスクリーニングするための外来看護を検討する。 2.調査方法 1)対象 がんの手術を受けた乳がん患者のうち、面接が可能な身体・心理的状態であると判断され、研究の承諾が得られた者とし、この基準すべてに該当する者を対象候補者として選定する。 2)調査の場 首都圏の病院における乳腺外科外来 3)データ収集方法 面接および記録調査から、対象者の個人的因子(年齢等)、治療関連因子(手術方法およびリンパ節郭清の範囲等)、社会的因子(日常生活動作の範囲と程度、就業状況等)、患肢の状態(周径差、皮膚の状態等)、リンパ浮腫に関する知識についてデータ収集する。 5)倫理的配慮 千葉大学看護学部倫理審査委員会の承認を得て行った。 3.結果および考察 対象者は、乳がん患者12名であり、平均年齢54歳、術式は乳房全摘術3名、乳房温存術8名、腋窩リンパ節郭清9名、センチネルリンパ節生検3名、平均術後期間2年、であった。リンパ浮腫の早期段階にある者は4名おり、郭清レベルIIでは浮腫をより生じやすい傾向が認められた。また、患者の大半はリンパ浮腫の予防行動を実践できているが、浮腫の具体的なイメージはしにくいことが明らかになった。このことから、外来では郭清レベルと術後期間に応じた上肢計測や皮膚の状態の観察を含む看護介入、および、浮腫の自覚症状に気づけるような知識の提供が必要であることが示唆された。今後も、引き続きデータ収集、および、分析を行う予定である。
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Research Products
(1 results)