2005 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者の食事療法に対する葛藤の意味を考慮した看護援助方法に関する研究
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16791381
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
渡邉 亜紀子 岐阜大学, 医学部, 助手 (00362153)
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Keywords | 糖尿病(看護) / 葛藤 / 食事療法 |
Research Abstract |
●平成16年度に情報収集を行ったデータ分析より、糖尿病患者の食事療法に対する葛藤形成プロセスが明らかとなった。その概要は、食事療法の実施に対する葛藤がない状態→食事療法の実施に対する障壁の出現→食事療法の実施に対する障壁から、食事療法の実施を妨げる力の出現→食事療法の実施に対する葛藤の出現という一連のプロセスであった。(この結果の一部は、論文としてまとめ査読中、学会発表実施) しかし、この分析結果の中で、これは糖尿病患者独自のプロセスであるのか、一般化できるのかという判断にまで至っていない。そのため、現在、さらに情報収集・分析を行い、疑問点を解決できるよう取り組んでいるところである。 ●葛藤形成プロセスが明らかとなり、看護援助方法を立案していく必要性があるが、葛藤に対する看護援助方法として有効に適応できるものは、国内で明らかにされていない。そのため、食事スタイルの異なる諸外国において、どのような教育がされているのか情報収集することにより、看護援助方法の立案に有効となる情報が得られるのではないかと考え、海外研修を行った。その中で、糖尿病患者に対する医療者の係わりの程度の違いが、1点挙げられた。また、糖尿病患者1人1人の、個人の行動に対する責任感の持ち方の違いを感じた。この研修での成果は論文としてまとめており、現在査読中である。 ●次年度は、現在取り組んでいる情報収集、分析を重ね、糖尿病患者の食事療法に対する葛藤への看護援助方法を立案、実践し、評価を行う予定である。
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