2004 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌術後患者のリンパ浮腫予防対策の検討-末梢皮膚血流量の指標的有効性-
Project/Area Number |
16791390
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
作田 裕美 山口大学, 医学部, 助手 (70363108)
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Keywords | リンパ浮腫 / 予防 / 血流量 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)乳癌術後患者のリンパ浮腫発生予測の指標として、血流量測定法の応用の可能性を探るため、患者の血流量値を測定し、危険範囲を明確にする。(2)リンパ浮腫治療として行われている保存療法の効果と周径・血流量との関連を明らかにすることである。研究者は、最終的にはリンパ浮腫の発生予測指標を見出すことを目的に、リンパ浮腫の改善と悪化防止、発症防止に対するアプローチを検討する研究の準備研究と本研究を位置づけ、末梢皮膚血流量測定法の指標的有効性を検討する。 平成16年度は、末梢皮膚血流量値の測定と専門知識の収集に重きをおいた。徳島県のリンパ浮腫専門病院にてリンパ浮腫患者、広島県及び山口県近郊の乳癌患者会に入会し乳癌術後社会生活を送っている片側乳癌患者、さらにコントロール群として乳癌に罹患していない者を対象に測定を行った。また、乳癌診療およびリンパ浮腫診療を専門領域とする研究者との合同ディスカッションに参加し専門知識の習得に努め、本研究関連領域の学術集会に参加し最新の知見も得た。 平成17年度は、収集したデータの解析やまとめを行うよう計画している。
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