2004 Fiscal Year Annual Research Report
看護職者が行う夫婦を対象とした親への移行プロセス支援プログラムの開発
Project/Area Number |
16791396
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
井上 尚美 鹿児島大学, 医学部, 講師 (70264463)
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Keywords | 第一子 / 親になるプロセス / 夫婦 / 看護職者 / インタビュー |
Research Abstract |
本年度の研究は、 1.初めての親になることが夫婦にとってどのような体験であるのかを明らかにする。 2.夫婦としての親への移行を起こさせた影響要因を明らかにする 3.夫婦の親になるプロセスを支援するための看護職者の役割について明らかにする。 以上を明らかにすることであった。 研究プロセスとしては、以下の内容を実施した。 1.データ収集の前準備として、テーマに関連する文献検討や情報収集、尺度製作者への使用許可をもらうなどの作業を進め、使用する尺度の再検討をおこなった。 2.本研究の対象は、鹿児島大学医学部・歯学部附属病院に通院する方々とするため、調査開始準備として鹿児島大学医学部・歯学部附属病院の臨床研究倫理審査に本研究を申請し、承認を得た。 3.対象の選定並びにインタビューを実施中である。 本研究の本年度の成果 調査開始準備として5月には鹿児島大学医学部・歯学部附属病院の臨床研究倫理審査に本研究を申請したが、審査結果を受け取ったのが11月末という結果になってしまった。そのため、実際の調査開始は、1月からとなり、現在、対象の選定並びにインタビューを行っているところである。 現在、調査を実施している妊娠後期にある3組の夫婦のインタビュー内容は、以下に示す通りである。 妻たちは、妊娠を知って戸惑いや喜びなど複雑な思いを抱きながらも、新しい家族要因である子どもを迎えるために、子育てのパートナーとなる夫に父親としての変化を求め、実際に両親学級への参加を促すなどの行動をとっていた。 夫たちは、妻の妊娠が判っても、自分の子どもが生まれるとか、妻のお腹に子どもが宿っている等の実感が持てず、妻が求める両親学級などへの参加は自主的というよりも求められてという受動的な行動をとっていた。
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