2004 Fiscal Year Annual Research Report
中心静脈カテーテル関連感染予防のための安全な無菌操作行為に関する研究
Project/Area Number |
16791411
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
脇坂 浩 北里大学, 看護学部, 助手 (80365189)
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Keywords | 中心静脈カテーテル / マキシマルバリアプリコーションズ / 無菌操作行為 / 感染予防 / 血管内留置カテーテル関連感染 / 手指衛生 / ICU |
Research Abstract |
中心静脈カテーテル(central venous catheter:以下CVCと略す)関連感染のリスクの高いICU(集中治療室)1施設において、感染予防に必須な手指衛生行動の観察調査を、看護師13名を対象に平成16年7月〜8月に行った。その結果、ICU看護師に必要な手指衛生回数は25〜26回/時間であることが判明した。また携帯型手指消毒薬を導入すると、ICU看護師の手指衛生コンプライアンスは25.4%から50.5%に上昇したことが判明した。ICU看護師の手指衛生のコンプライアンス向上には、携帯型手指消毒薬の導入が効果的であること明らかになった。携帯型手指消毒薬を導入したことでCVCに関連した無菌操作の認識がどのように変化したのかを、ICU看護師に対して面接調査を行う予定である。 文献検索により米国、日本において「マキシマルバリアプリコーションズ(maximal barrier pre-cautions:以下MBPと略す)という防護策をCVC挿入時に適用すると感染率を低下させる」と提言していたことが解った。平成16年8月に、UCLA medical centerとUCLA Santa Monica hospitalにおけるMBPの実態のヒアリング調査を行った。その結果、CVC挿入時にMBPを導入することが勧告され、サーベイランス(感染率調査)にて感染率の動向を明らかにしていた。しかし、各unitではCVC挿入時にMBPは徹底されていない実態があった。本研究では、CVC挿入時にMBPを導入すれば、看護師・医師の無菌操作行為が安全に行え、CVC関連の感染率が低下することを明らかにすることである。現在、MBPに必要とされる防護用品を臨床の看護師を交えて検討しており、次年度よりMBPの感染予防効果を、サーベイランスを用いて明らかにし、看護師・医師の無菌操作行為の変化を観察調査していく計画である。
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Research Products
(1 results)