2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16791422
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鷲見 尚己 北海道大学, 医学部, 助手 (30372254)
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Keywords | 退院支援 / 特定機能病院 / 地域連携 / 高齢者 / 医療ニーズ / 在宅ケア / 患者アセスメント / スクリーニング |
Research Abstract |
今年度は、A大学病院の入院患者に対して、1.退院支援を必要とする患者要因の分析と、実際に行われている退院支援の内容を検討した。次に、2.退院支援の第一プロセスである入院時スクリーニングについて検討した。さらに、3.A大学病院の退院支援専門部署が退院支援を実施した患者家族を対象に、退院後の追跡調査を実施しており、現在も継続中である。 1.に関しては、対象施設では、特定機能病院という特徴から退院支援を要する患者の多くが悪性疾患の患者であった。その場合、ターミナルケアを含め退院後も継続する医療ニーズが高く、その対象者のニーズに合わせて、転院調整や在宅サービス利用など、さまざまな内容の退院支援が実施されていた。対象者の年齢については、後期高齢患者の割合が高く、特定機能病院における高齢患者の退院支援のニーズの大きさが示唆された。現在、退院支援の方策の検討として、対象者の特徴とニーズを把握するためのアセスメントの方法や、具体的な退院支援の方法を検討している。 2.の入院時スクリーニングに関しては、複数の診療科において一定期間の入院患者に対し、研究者が作成したスクリーニング票を用いてプレテストを実施し、特定機能病院における入院時スクリーニングの方法を検討した。 3.に関しては、平成16年4月からA大学病院の退院支援専門部署が退院支援を実施した患者家族に対し、実施された退院支援の評価を含めて退院後調査を実施しており、現在も継続中である。調査項目としては、健康状態や生活上の問題などに関する内容である。
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