2005 Fiscal Year Annual Research Report
10代で出産した女性の生活実態と社会的サポートの検討
Project/Area Number |
16791446
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
大川 聡子 大阪府立大学, 看護学部, 助手 (90364033)
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Keywords | 若年妊娠・出産 / 育児支援 / グループ支援 / ライフサイクル |
Research Abstract |
本研究は、女性が10代で出産することの意味を、ライフサイクルと照らし合わせながら考察し、10代の母親の生活実態と社会的サポートのあり方について検討している。平成15年に行なったインタビュー調査の分析や、文献検討の結果、本研究の対象者を18歳未満とすることとした。その理由として、海外の先行研究では、18歳までを若年出産と定義している場合が多く、わが国でも18歳以上で妊娠した場合、高校を卒業し就業している場合が多く、20代で出産した事例と比較して差異は少ないと考えられた。平成15年調査の対象者の多くは18歳以上であったことから、本研究では10代出産の中でも、特に18歳未満で出産した母親を対象とするとととした。その結果と前回の調査結果を比較して、対象者の年齢など個別性に合わせた、より効果的なサポート方法を検討していくことを目的とする。 平成17年度の概要としては、インタビュー調査を行なうために、市町村で行なわれている若年母親を対象にしたサークルにおいて、フィールドワークを年間通して行なった。また、インタビュー調査の準備として、質問項目の検計を行ない、本学倫理委員会の承認を受けた。18年度始めからインタビューを開始し、若年母親の実態を把握していくこととする。また、若年母親のグループ活動の評価について、母親、子ども双方の変化を客観的に把握するための評価指標を作成した。18年度は、若年母親を対象としたグループ支援の評価についてもあわせて行なっていきたい。
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