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2004 Fiscal Year Annual Research Report

民生委員が医療拒否の強い在宅精神障害者へ行う早期介入に関する研究〜未治療および治療中断中の在宅精神障害者への働きかけ〜

Research Project

Project/Area Number 16791453
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

松本 弘子  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90289968)

Keywords地域 / 精神障害者 / 民生委員 / 医療拒否 / 早期介入
Research Abstract

申請者は平成13年より在宅精神障害者を地域で支える民生委員の活動について研究を行っている(平成14・15年度科学研究費助成)。その結果民生委員のインタビューから得られた全31事例のうち特に医療拒否が強い「未治療もしくは治療中断」の事例は7例であった。その中には保健所や役所に相談しても解決できず、民生委員が家族とともに仕方なく民間の搬送会社に連絡をして強制的に入院をさせた事例や、精神障害者の行動に異常を感じた民生委員が警察に連絡したにも関わらず対応が遅れて事件に発展した事例などが含まれていた。これらの事例の分析から、民生委員が在宅精神障害者に対して早期に予防的に介入しているにも関わらず、関係職種との連携がうまくいかずに対応が遅れてしまっていることがわかった。また明らかにボランティアの域を超える対応を強いられている事例も多くみられ、多くの民生委員が精神障害者の事例を扱う際の連携や対応に精神的な負担を感じていることが明らかになった。そこで本研究ではこれまでの研究をふまえて、特に医療拒否が強い「未治療もしくは治療中断」の事例に焦点をあて、民生委員の在宅精神障害者に関する相談と対応の実際を明らかにすることを目的とした。
医療拒否が強い「未治療もしくは治療中断」の精神障害者に対する民生委員の活動は、地域活動の一環で訪問するか、もしくは近隣の情報を得て訪問して出会うことが多いと考えられる。そこで今年度は民生委員の精神障害者に対する活動のみならず、活動全般に関する文献検討を行った。その結果、民生委員が「未治療もしくは治療中断」の事例に対して早期に介入することが可能であることが示唆された。しかしそのためには役所や保健所等の公的機関が積極的に民生委員を支援することが必要であると考えられた。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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