2016 Fiscal Year Annual Research Report
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16F16005
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Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
久保田 晃弘 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (70192565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MA JUNG-YEON 多摩美術大学, 美術学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2018-03-31
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Keywords | メディアアート / アーカイブ / アートとテクノロジー / 社会と芸術 |
Outline of Annual Research Achievements |
多摩美術大学大学院情報デザイン学科の修士課程と博士課程の在学生と卒業生を中心に週1回の研究会を行った。海外からのアーティストと研究者ならびに、同学の他専攻の学生も加わるだけでなく、研究分担者の母校、東京藝術大学大学院映像研究科の博士課程研究会とも連携して意見交換を行った。
研究代表者と研究分担者は、平成29年3月に刊行された多摩美術大学研究紀要第31号に共同執筆論文「メディアアートのための生成するアーカイブ試論(前編)」を投稿した。第32号には後編を投稿する予定である。
研究分担者は、平成28年5月29日、日本映画大学で開催された、日本映像学会の第42回大会では、多摩美術大学の客員教授・情報科学芸術大学院大学の名誉学長の坂根厳夫氏の映像コレクションの教育的活用に関する研究発表を行った。9月には、オーストリア・リンツのアルス・エレクトロニカに出張し、前年に企画した国際シンポジウム「メディアと芸術のあいだーヤシャ・ライハートの60年代の『展覧会』を読み解く」の成果を、どう国際フェスティバルの名誉賞受賞者のライハート氏および海外関係者と議論し、その報告を国立新美術館研究紀要に寄稿した。春から秋に渡っては、ソウル市立美術館で開催されるビエンナーレ、メディアシティ・ソウル2016の展示とカタログ制作に参加した。1月には、研究代表者のコミッショナーを務める札幌国際芸術祭2017(8月6日-10月1日)に向かって、現地で開かれた研究代表者の講演「メディアアートの現在」に参加し、平成29年度に関する打ち合わせを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
美術史、メディア理論、科学技術史、文化理論など幅広い分野に関わる、歴史的な古典から最新研究書籍まで、膨大な分量の国内外文献調査を通して、2年次の集中的な執筆・翻訳作業のための事前準備を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度の文献調査から選別された文献をもとに、本格的に『アート・メディア・文化(Art and Media Culture: An Anthology)』(仮題)の執筆と翻訳作業を集中的に行う。書き下ろしの原稿と執筆者を決定し、インタビューを実施することで内容の検証を得ながら、さらなる深化を図る。
研究分担者は、6月4日、神戸大学で開催される日本映像学会第43回大会で、「メディアアートのための生成するアーカイブ(generative archive)試論-三上晴子の作品を中心に」という題目の研究発表を行う予定である。
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