2018 Fiscal Year Annual Research Report
Role of inflammation and Kinin, RAS axis in nephro-cardio relationship
Project/Area Number |
16F16117
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
下澤 達雄 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (90231365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KOID SUANG SUANG 国際医療福祉大学, 医学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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Keywords | 心筋虚血 / 腎不全 / 炎症 / レニンアンジオテンシン系 |
Outline of Annual Research Achievements |
腎機能低下と心筋虚血、あるいは心不全が合併する病態を心腎連関と呼ぶがその病態は不明な点も多い。本研究では炎症細胞が臓器障害の原因であることを検証することを目的とした。昨年確立した2つの動物モデルをもちいた。すなわち片腎摘出食塩負荷モデルと冠動脈虚血モデルを作成した。片腎摘出はすでにわれわれが確立している方法で3週齢時に片腎を摘出し、8週齢時より高食塩食を付加することで腎機能低下が生じるものである。これらのモデルでは腎障害の進展と心機能の低下が並行して発症することを確認している。 2017年9月に出産で研究を中断後2018年10月より研究を再開した。これらのモデル動物の心臓、腎臓中の単球、好中球をフローサイトメトリーを用いて検討した。急性、慢性の心筋虚血では好中球、単球数に有意な変化を認めることはなかったが、腎臓において好中球の増加が認められた。 また、腎不全モデルでは腎臓において好中球の集簇をみとめたが、レニンアンジオテンシン阻害薬にて軽減した。また、ブラジキニンの関与を検討するためにACE阻害薬とアンジオテンシン受容体拮抗薬で効果を比較したが有意な差を認めることが無かった。 これらの検討から心筋虚血時の腎障害において腎臓における好中球による炎症の関与が考えられ、そこにはレニンアンジオテンシン系が関与すると推察された。キニン系の関与については今後直接阻害薬を用いた検討が必要である。今後その詳細なメカニズムを解明したい。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)