2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16F16358
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
佐藤 琢哉 九州大学, 理学研究院, 准教授 (40451885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KHAN PRITAM 九州大学, 理学研究院, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2016-11-07 – 2019-03-31
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Keywords | スピンダイナミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
希土類鉄ガーネットにおける超高速磁化ダイナミクスの研究を行った。テラヘルツ周波数での磁気光学応答の変調を観測した。直線偏光ポンプ光の方位角を変化させても変調振幅は変わらなかったが、初期位相のシフトが見られた。同様に、プローブ光の方位角によっても変調振幅は変わらないが、初期位相がシフトする。興味深いことに、このテラヘルツモードは、温度を室温から80Kまで変化させたところ、周波数が4.04THzから3.13THzまで変化することを観測した。このような観測結果は、この振動が磁気的な起源を持っていることを示している。さらに、観測されたTHz振動は、このガーネット試料のラマン散乱ピーク(140cm-1)と一致したことから、このような振動は、ガーネットにおけるマグノン励起であることを示唆していると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
短時間に実験装置を組み上げ、測定を開始することができたことから、進捗は順調であるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
議論を密にしながら、推進していく予定である。
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Research Products
(1 results)