2016 Fiscal Year Annual Research Report
気候変動に伴う波浪および波エネルギーの将来変化予測
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16F16377
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
森 信人 京都大学, 防災研究所, 准教授 (90371476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KAMRANZAD BAHAREH 京都大学, 防災研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2016-11-07 – 2019-03-31
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Keywords | 波浪 / 沿岸災害 / ペルシャ湾 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は,地球温暖化の自然災害への影響評価を精力的に進めており,その成果は2013年の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書にも引用されている.特に,地球温暖化に伴う沿岸災害の影響評価研究を行っており,中でも全球の波浪の長期変化について研究を進めてきた.将来変化の不確実性を評価・軽減するため,気候変動のアンサンブル評価を行い,気候シナリオや全球気候モデル(GCM)のモデル特性による将来変化の不確実性の評価を行っている. 本年度は,全球60kmの波浪再解析のデータ整備とデータ検証を行った.検証は,ペルシャ湾および北西インド洋を対象に行い,ブイおよび衛星観測データとの比較を行った.さらに,全球60kmモデルからの高解像度ダウンスケール計算の予備検討を行い,ネスティング条件および境界とこれをもとに計算される波浪推算の精度との関係について検討を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画に従い順調に研究は進展している.週1回のゼミを通して進捗の把握を行っている.
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Strategy for Future Research Activity |
ペルシャ湾,北西インド洋を対象に,全球60kmモデルからの高解像度ダウンスケール計算の予備検討を行い,ネスティング条件および境界と波浪推算の精度についての検証を行った.この結果を踏まえ,長期的な過去再現計算の実施を行う予定である.
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