2008 Fiscal Year Annual Research Report
弥生農耕の起源と東アジア-炭素年代測定による高精度編年体系の構築-
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16GS0118
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| Research Institution | National Museum of Japanese History |
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Principal Investigator |
西本 豊弘 National Museum of Japanese History, 研究部, 教授 (70145580)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広瀬 和雄 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (90294272)
永嶋 正春 国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (50164421)
藤尾 慎一郎 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (30190010)
坂本 稔 国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (60270401)
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| Keywords | 弥生文化の起源 / 水田稲作 / 炭素年代測定 / 日本版較正曲線 / 金属器の起源 / 年輪年代 / 日本列島内の伝播経路 / ゆるやかな稲作の伝播 |
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| Research Abstract |
1.弥生文化の開始年代について
今年度はこの研究の最終年度に当たるため、弥生文化の開始時期を確定するために、各地の土器付着炭化物の炭素年代測定をさらに進めた。その結果、北部九州に紀元前10世紀末に水田稲作が伝わったことがほぼ確定した。さらに、近畿地方には紀元前600年頃、中部地方にはその直後に伝わったことが明らかとなった。日本海側では青森には紀元前4世紀に水田稲作が伝わり、その後東北地方に南下した可能性が考えられる。このように弥生農耕は数百年の時間をかけて日本列島にゆっくりと広がったことが明らかとなった。
2.日本版較正曲線の整備について
この研究を進める過程で、木材の年輪年代研究の成果を利用して、紀元前1000年から紀元後400年頃までの日本版較正曲線の作成を行った。その結果紀元前後から紀元後300年頃までは世界基準とずれており、その間の実年代は世界基準で計算した場合は50年から100年古くなることが明らかとなった。
3.金属器の渡来について
従来は弥生時代の当初から、青銅器と鉄器が伴っているといわれたが、この5年間の研究の結果、金属器は前期末に初めて日本列島に渡来し、日本で本格的に使用されるのは弥生時代中期以降である二とがわかった。
これらの研究成果については一般向きの出版物にまとめて公表した。
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[Presentation] Dietary analysis of remains using radiocarbon dates and sterol analysis in pottery2008
Author(s)
Miyata, Y., Horiuchi, A., Kondo, M., Onbe, S., Yoshida, K., Paleo Labo AMS Dating Gruoup, Nishi moto, . Toyohiro
Organizer
The 11^<th> International Conference on Accelerator Mass Spectrometry
Place of Presentation
Roma, Italy
Year and Date
20080900
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