2019 Fiscal Year Annual Research Report
心不全フレイルの診断基準開発を目的とする前向きコホート研究
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16H01862
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山田 純生 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (80359752)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | フレイル / 心不全 / 心臓リハビリテーション / カヘキシア / サルコペニア |
Outline of Annual Research Achievements |
心不全に併存するフレイルは心不全の予後因子であり、心臓リハビリテーションの主要なターゲットとして認識されるようになった。しかし、現在用いられているフレイル基準は一般高齢者のスクリーニングを目的に考案されたものであり、心不全患者のリスク層別や介入効果の判定には不向きである。そこで、本研究では、約30施設の多施設前向きコホート研究により、心不全のアウトカムに基づいたフレイルの診断基準を開発することを目的とした。 2019年12月に3272例の症例登録をもって取り込みを終了し(約85%:心不全、約15%:75歳以上の心不全非合併の急性心筋梗塞)、その後のフォローアップ調査も完了した。前向きコホート研究であるため、欠損値が極めて少ないデータセットを構築することができた。本研究で用いたフレイル項目は、slowness(指標:普通歩行速度)、weakness(握力)、exhaustion(Performance Measure for Activities of Daily Living-8)、physical inactivity(Self-Efficacy for Walking-7)、weight loss(BMI)であり、アウトカムは退院後2年以内の複合エンドポイント(心不全再入院+全死亡)を設定した。 各フレイル指標のカットオフ値を、アウトカムを目的変数としたreceiver operating curve analysisで決定した。多変量コックス比例ハザードモデルを用いて各指標とアウトカムの関連度を確認した結果、アウトカム予測に対する重みは指標間で異なることが明らかとなった。そのため、フレイル項目の該当数に基づく従来型の判定方法ではなく、各フレイル項目に割り当てたスコアの合計を算出し、スコアの分布、項目の重み、アウトカム予測精度からフレイルの重症度判定基準を作成した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Prognostic value of leucine/phenylalanine ratio as an amino acid profle of heart failure2021
Author(s)
Hiroaki Hiraiwa, Takahiro Okumura, Toru Kondo, Toshiaki Kato, Shingo Kazama, Yuki Kimura, Toshikazu Ishihara, Etsuo Iwata, Masafumi Shimojo, Sayano Kondo, Soichiro Aoki, Yasunori Kanzaki, Daisuke Tanimura, Hiroaki Sano, Yoshifumi Awaji, Sumio Yamada, Toyoaki Murohara
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Journal Title
Heart and Vessels
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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