2019 Fiscal Year Annual Research Report
Studies on Colonial Soldiers during WWII: War, Labour and Gender in the Colonial World
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16H01940
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
永原 陽子 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 研究員 (90172551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟屋 利江 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (00201905)
Bhatte Pallavi 京都大学, 人間・環境学研究科, 特定講師 (30761366)
松田 素二 京都大学, 文学研究科, 教授 (50173852)
上杉 妙子 専修大学, 文学部, 兼任講師 (90260116)
網中 昭世 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センターアフリカ研究グループ, 研究員 (20512677)
眞城 百華 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (30459309)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 植民地兵 / 植民地主義 / 第二次世界大戦 / 軍隊・戦争と性 / 徴募 |
Outline of Annual Research Achievements |
各自によるとりまとめに向けた研究(インド、モザンビーク、エチオピアでの調査を含む)と英文出版準備を進めた他に、下記を行った。 (1)フランスよりChristelle Taraud 氏を招聘し、フランス植民地軍の性売買管理制度Bordels Militaires de Campagne (BMC)に関する研究会を行った(2019年10月27日)。地域的にはフランス植民地支配下のマグリブを中心としつつ西アフリカやインドシナも視野に入れ、時期的には第二次世界大戦期なら中心としつつも植民地形成期から現代までの連続性を意識して、BMCの実態についての報告があり、日本軍「慰安婦」制度の研究者を交えて軍と性売買の関係に関し比較史的な検討を行った。 (2)韓国朝鮮戦争中のエチオピア派兵(国連軍への参加)について、韓国のエチオピア研究者ユン・オスン氏の協力を得て現地調査を行った。ソウルでのユン氏及び分担者真城百華の研究報告に続き、現地調査として春川にて、韓国=エチオピア間の「友好」に重点を置いた派兵記念館ならびに、現韓国軍の管轄する軍事境界線地帯(DMZ)の関連施設を訪問し、派兵をめぐる文脈や史実とともに「記憶史」の観点からもこの問題を検討した。「植民地兵」を狭義のそれにとどまらず、アフリカを中心とした第三世界諸国における類似の現象をも対象としてとらえ、また第二次世界大戦の内包していた東西対立の要素の顕現(最初の「熱戦」)としての朝鮮戦争を視野に入れることで、本研究の課題をより大局的かつ世界史的に考察することができた。
2020年3月には研究の最終とりまとめに向け複数の海外調査を予定していたが、新型コロナウィルス感染症の世界的拡大によりすべて不可能になったため、本来の終了年を超えて翌年度以降に持ち越すことになった。 結果として、2020年度、21年度においても同じ理由から海外調査は実施できなかった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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