2019 Fiscal Year Annual Research Report
「菅浦文書」の総合調査及び村落の持続と変容の通時代的研究
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16H01944
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
青柳 周一 滋賀大学, 経済学部, 教授 (40335162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 幸代 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (10315921)
橋本 道範 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 専門学芸員 (10344342)
井上 聡 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (20302656)
宇佐見 隆之 滋賀大学, 教育学部, 教授 (40319562)
宇佐美 英機 滋賀大学, 経済学部, 名誉教授 (60273398)
野田 浩子 立命館大学, 文学部, 授業担当講師 (90826637)
水野 章二 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (40190649)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 菅浦文書 / 国宝 / 中世文書 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究成果は、1~3の通りである。 1、滋賀大学経済学部附属史料館(以下、史料館と略)寄託の国宝「菅浦文書」(1,261点)について、研究代表者・研究分担者・協力者による研究会を6回(10日)開催した(2019年5月19日、8月31日・9月1日、10月2日、12月21・22日、20年1月26・27日、3月8・9日)。研究会では刊本『菅浦文書』(滋賀大学日本文化研究所史料館編、上巻1960年、下巻1967年)での翻刻内容を点検し、史料中の人物や年代の比定、史料名等を検討した。刊本での誤字や史料名等を訂正し、 史料集『菅浦文書集成(仮)』の刊行に向けた作業を進捗させた。今年度中に点検・修正した史料は165点である。また史料館において、菅浦文書の法量計測作業(12月23・24日)を行った。 2、滋賀県長浜市西浅井町菅浦での現地調査を実施し、史料16点を撮影した(12月7日)。 3、『菅浦文書集成(仮)』の刊行に向けて、吉川弘文館との打ち合わせを実施し(5月27日)、史料館において編集要綱検討会を3回行った(9月27日、10月25日、12月9日)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は刊本『菅浦文書』の点検・修正作業を、史料165点について進めることができた。基盤研究(B)「中・近世「菅浦文書」の総合的調査・公開と共同研究 ―中・近世村落像の再検討」(2012~5年度)による成果と合わせて、通算965点に到達した。さらに今年度は、これまでの調査・研究成果に基づく史料集『菅浦文書集成(仮)』の刊行に向けて、吉川弘文館との具体的な打ち合わせを実施し、あわせて編集要綱検討会を開催して編集要綱の内容や入稿準備作業の分担体制等を定めた。
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Strategy for Future Research Activity |
刊本『菅浦文書』の点検・修正作業については、事前に研究補助者が下調べした内容を踏まえながら、研究会の場で研究代表者・研究分担者・協力者が1点ごとに検討を加えた上で、修正内容を確定するという方法を取っている。次年度は状況に応じて研究会の開催方法を検討し、刊本『菅浦文書』の点検・修正を完了させ、同時に史料全点の修正箇所について見直しと基準の統一を図る。研究会で修正が保留となった史料に関する原本確認作業も、状況を勘案しながら複数回実施する。また史料集『菅浦文書集成(仮)』の刊行に向けて、入稿準備作業を具体的に進捗させる。
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Research Products
(15 results)