2016 Fiscal Year Annual Research Report
Machanism Design in Economic Governance: Theory, Empirics, and Practice
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16H02009
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松島 斉 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (00209545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 哲二 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (90183029)
柳川 範之 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (80255588)
尾山 大輔 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 准教授 (00436742)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ゲーム理論 / メカニズムデザイン / 経済学実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
金融システムの違いが経済行動におよぼす効果:植田は実証面から金融システムの違いに影響を受ける可能性を分析し、学術論文にまとめた。松島、前川、萱場は、花木伸行ニース大教授とともに、金融市場の安定性に関するネットワークの実験を2016年7月におこなった。柳川、平野はバブルのマクロ理論の学術論文を改定し最重要専門誌(REStud)に採用された。動学的マーケットデザイン:松島は、野田(スタンフォード院生)との共同で、ゲーム理論の学術論文の改定をおこない、現在専門誌に再投稿中である。複雑なマーケットデザイン:松島は、一般書籍を出版し、メディアにマーケットデザイン制度設計の重要性をアピールした。日本学術会議分科会で電波オークションを研究する準備を進め、設立にこぎつけた。安田は関連する学術論文を掲載させた。メカニズムデザインと立証可能性:松島は学術論文を改定し専門誌に再投稿中である。マーケットマイクロストラクチャー:松島は一般書籍において、証券取引所の制度設計の重要性をアピールした。知財をめぐる制度設計:松島は一般書籍において、知財の制度面台の重要性をアピールした。経営管理方式の違いがもたらす企業統治への効果:岡崎は歴史研究の観点から、学術論文をまとめ、専門誌に掲載させた。相互監視技術向上がもたらす暗黙の協調の可能性:松島と萱場は、遠山智久(ICU教員)との共同研究として、実験論文およびその理論化のための学術論文を改定し、現在専門誌に再投稿中である。労働インセンティブにおけるラベリング効果:繰り返しマッチングモデルの実験を2017年1月、2018年1月に実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
労働インセンティブおよび金融ネットワークに関する実験を再度行う必要がでてきたために、繰り越しをしたが、予定通り実施でき、データが獲得できた。暗黙の協調についての実験研究は10年来の長期プロジェクトであったが、理論実験のトップジャーナルにRevise-Resubmitの状況であり、2018年度に決着がつく可能性がでてきた。多くの学術論文とともに、メディア向けの活動も非常に活発に行われたため、順調といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今までと同様に、理論、歴史研究、実験、実証データ解析、論文作成改定、投稿、学会発表、メディア活動を継続していく。
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Research Products
(25 results)