2019 Fiscal Year Annual Research Report
小売企業の成長戦略を支える組織基盤構築の促進要因と成果に関する研究
| Project/Area Number |
16H02035
|
|---|
| Research Institution | Kobe University |
|---|
Principal Investigator |
南 知惠子 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (90254234)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高嶋 克義 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (30197090)
平野 光俊 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (10346281)
森村 文一 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (80582527)
松尾 睦 北海道大学, 経済学研究院, 教授 (20268593)
近藤 公彦 小樽商科大学, 商学研究科, 副学長 (10205552)
坂川 裕司 北海道大学, 経済学研究院, 教授 (40301965)
猪口 純路 小樽商科大学, 商学研究科, 教授 (40405486)
金 昌柱 立命館大学, 経営学部, 教授 (40580501)
西岡 健一 関西大学, 商学部, 教授 (40553897)
金 雲鎬 日本大学, 商学部, 教授 (10410383)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
| Keywords | 流通 / 小売 / 組織 / 情報通信技術 / 知識管理 / 人事 / 企業間関係 / 管理様式 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、市場環境変化及びICT進展の下での、小売企業の組織基盤の確立と企業の競争優位との関連を解明することを目的とする。組織基盤と市場環境変化との関係については、2019年度は、過年度に収集した小売りチェーン企業のデータに関して数理モデルを強化し、解析も精緻化した。その結果、小売企業では、ローカル市場の変動性が高い場合は、分権的な管理の方が店舗での業績において効果を持つこと、変動が低い場合での集権的管理の有効性が検証された。本成果はワーキングペーパーとしてSocial Science Research Network(SSRN)に登録された(研究代表者、南とWouter Dessein, Desmond Loの共著)。また、小売企業とメーカーの管理職層の比較分析を行い、時間的制約が強い場合、より専門に特化した業務遂行傾向にあることが両組織に共通して明らかになった（上記メンバーとFrancisco, Brahmとの共同研究）。組織管理については、分担者の平野が正規、非正規雇用の配分問題を中心に、また、松尾は組織成員の学習や学習棄却についての先端的な知見を示した。
調達・供給の取引関係に関しては、研究分担者が高嶋・金（昌）が、サプライヤーの適応的販売行動とバイヤーの革新性との正の関係について実証し、高嶋は、オンライン小売企業の取引モードの概念的整理を行った。小売企業のグループ内における顧客市場適応的な統合行動について、近藤と金（雲）は、オムニチャネルと顧客戦略の視点からアプローチし、他研究者とともに戦略的および実践的なステップを明らかにした。
小売企業は、本部と店舗を持つという組織構造、企業間ネットワークにおける調達・供給上の複合性において特徴を持つ。小売企業の特徴に注目し、環境変化の下での管理問題と成長戦略・実行に焦点を当てたという点に本研究の意義がある。
|
| Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
| Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(36 results)
