2017 Fiscal Year Annual Research Report
Conferences in centers fro educators' professional learning and Leadership
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16H02063
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋田 喜代美 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (00242107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 豊 聖徳大学, 児童学部, 教授 (50024998)
芦田 宏 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (20222606)
鈴木 正敏 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90273820)
門田 理世 西南学院大学, 人間科学部, 教授 (10352197)
中坪 史典 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (10259715)
野口 隆子 東京家政大学, 子ども学部, 准教授 (30383334)
箕輪 潤子 武蔵野大学, 教育学部, 准教授 (00458663)
上田 敏丈 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (60353166)
森 暢子 香蘭女子短期大学, その他部局等, 教授 (10520596)
椋田 善之 関西国際大学, 教育学部, 講師 (00735235)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 教育学 / 教育系心理学 / 保育 / 園内研修 / リーダーシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の計画として4点の研究を行った。第一に、保育研修の質および保育者の学習過程を評価し、複数回の協議会や展開過程に関するデータの収集がある。この点に関しては各研究者が各地域で関与する園において研修に関しての振り返りができるようなシートを作成し毎回参加者に記録をしてもらうことを行いまたその一部の園では談話記録を作成し16園23の研修会事例収集を行い、そこでのシートのデータ入力や事例を紹介しながらの検討までを行った。その一部は30年度のヨローッパ幼児教育学会で発表予定である。また第二には、園外での研修参加者に園内研修に関して尋ねる質問紙調査を実施し、1071名の回答を複数の研修会において収集しデータを入力し予備的な分析を行った。第三に、リーダーシップに関しては私立幼稚園、民営保育所での事業継承という点からリーダーシップの問題にアプローチし、ファミリービジネスの事業継承の在り方として次世代園長に制約的・先導的・実質的という事業継承に3タイプがあることを見出し、29年度の乳幼児教育学会で発表し、さらに典型的な3名に焦点を当てた自立性と制約性の観点から園運営の在り方に関する研究を行った。そして保育理念を受け継ぐという制約性と、代替わりした園長のもと保育者集団組織をどの様に作るのかという自律性を共通して感じつつも、園改善部分については、保育の中心的な活動の改善を行うか、周辺的な活動から行うか、といった運営改善の着手点に違いがあることを明らかにした。本結果は30年保育学会で発表予定となっている。第四には、園内研修のためのツール開発として、PEMQ(写真を用いた保育環境の質評価法)について各園や養成校での事例を含めた研修のための冊子を印刷作成した。また本内容を日本教育方法学会でも報告した。さらにこの事例集をもとに30年度には他園の一般保育者にも使える形のブックレット開発を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記に記したように年度当初にたてた計画についてはより研究の焦点化を図りその焦点部分についての研究を進めるということを行っており、当初の予定通り順調にデータ収集や分析を始められている。
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Strategy for Future Research Activity |
共同研究者が全国各地に点在しており頻繁の研究会開催が難しい状況の中で。メーリングリストの活用や学会時には必ず会合を開くなどを行ってきた。今後はさらにこの体制と共にスカイプ等の活用や、データをすでに収集したので今度は地区別分担ではなく研究内容の専門性によって成果のまとめを分担することによって、より効果的効率的な研究推進体制の構築を目指す予定である。
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