2019 Fiscal Year Annual Research Report
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16H02162
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩室 史英 京都大学, 理学研究科, 准教授 (80281088)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
峰崎 岳夫 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (60292835)
柳澤 顕史 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (90311183)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 光学赤外線天文学 / 分光器 / クェーサー |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度に行った研究開発は以下の通りである。 1)画像解析プログラム開発:本研究で開発中の分光器と同様な画像が得られ、せいめい望遠鏡の共同利用装置として利用されている可視光のファイバー面分光器 KOOLS の画像解析ソフトを独自に開発した。このソフトは従来の画像解析手法と異なり、個々のファイバーによるスペクトルを x 方向、同一波長を y 方向に揃える画像変形を早い段階で行うことにより、背景光と天体光のモデル化を容易にし、宇宙線などのノイズを自動で高精度に除去できることが特徴である。また、分割鏡望遠鏡の場合、主鏡制御に問題があると天体像が変形するが、そのような像に対しても S/N 最大となる天体マスクを自動判別して積算スペクトルを計算するものである。このソフトは Web 上で公開(http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/~iwamuro/KOOLS/)しており、ユーザーの利用も始まっている。 2)バイコニックミラーの形状確認:拡張フーコー法によるバイコニック面の形状確認を進めている。幾つかの部分的なパスでのみ得られている過去の機械計測結果と合わない結果が出ていることが問題であったが、スキャンを行う xz ステージのハード的な改良と駆動時の歪みを光学的に計測しソフト的に補正するなどの改良により、機械計測とも整合性のある安定した結果が得られている。これまでに凹面4面の内2面の形状確認を完了したが、特に大きな形状不良は出ておらず、大体設計通りの形状が出ていることが確認できている。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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