2017 Fiscal Year Annual Research Report
無機新材料の利用を核とするコンクリート系複合材料・部材・補修補強技術の開拓と展開
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16H02376
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
荒木 慶一 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (50324653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Sanjay PAREEK 日本大学, 工学部, 准教授 (20287593)
長江 拓也 名古屋大学, 減災連携研究センター, 准教授 (90402932)
丸山 一平 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (40363030)
久保田 淳 鹿島建設株式会社(技術研究所), 建築構造グループ, 上席研究員 (20443723)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ジオポリマー / 形状記憶合金 / アルカリ活性化材料 / 玄武岩繊維 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.形状記憶合金に関する研究:ここでは、主筋の一部(梁端などのヒンジ形成位置)に超弾性合金を代替したRC梁が、一般的なRC梁に比べ強度及び剛性などの構造性能で劣ることに着目し、SEAの配筋位置を変えるヒンジリロケーションによって、当梁の構造性能がどの程度改善されるか実験的に検討した。結果として、SEA配筋位置を梁中央側に移したヒンジリロケーションによって、耐力・剛性・エネルギー吸収量などが向上することを確認した。また、有限要素解析法を用いて、実験結果を精度よく推定できることを確認した。 2.ジオポリマーに関する研究:異なる養生条件下における Al(OH)3 の有無及び添加量の違いがジオポリマーの諸特性に与える影響について、フロー試験、凝結試験、圧縮強度試験並びに SEM / EDX による相組成の分析により解明を試みた。その結果、 Al(OH)3 を添加することによりフロー値は低下したが、凝結時間の短縮並びに圧縮強度の向上には効果的であることがわかった。これはAl(OH)3 を添加することで付加的にアルミノシリケートゲルの生成、又はその前駆体が FA 表層部や FA 近傍に生成したからであった。 3.玄武岩繊維に関する研究:設計基準強度80~100MPaを有する超高強度コンクリートに、高い引張強度及び優れた耐熱性を有するバサルト繊維を用いた、超高強度バサルト繊維補強コンクリートの基礎性状の確認。さらには、ポリプロピレン繊維を混合させた、超高強度ハイブリッド型バサルト繊維補強コンクリートの爆裂抵抗性について比較検討を行った。その結果、超高強度バサルト繊維補強コンクリートは高い力学的特性、超高強度ハイブリッド型バサルト繊維補強コンクリートは優れた爆裂抵抗性及び残存圧縮強度を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
形状記憶合金、ジオポリマー、玄武岩繊維の各項目にたいして、所定の成果を得られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
ジオポリマーの常温硬化に対して、さらなる検討を行う。
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Research Products
(5 results)