2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Urban Management Strategy after UNESCO Recommentation on Histroric Urban Landscape
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16H02382
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西村 幸夫 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20159081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野原 卓 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (10361528)
永瀬 節治 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (10593452)
鳥海 基樹 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (20343395)
宮脇 勝 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (30280845)
遠藤 新 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (40292891)
桑田 仁 芝浦工業大学, 建築学部, 教授 (50276458)
阿部 大輔 龍谷大学, 政策学部, 准教授 (50447596)
黒瀬 武史 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (50598597)
岡村 祐 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (60535433)
鈴木 伸治 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 教授 (80272368)
坪原 紳二 跡見学園女子大学, 観光コミュニティ学部, 准教授 (80290188)
坂本 英之 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (90275082)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ユネスコ / 歴史的都市景観 / 文化的景観 / 都市計画 / 文化財保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、2011年11月にユネスコ総会において採択された「歴史的都市景観に関する勧告」(Recommendation on historic urban landscape)を尊重しつつ、都市マネジメントにおいて具体的な戦略を確立し、各自治体における都市景観整備を新しい段階に発展させる施策とそこへ至るロードマップを明らかにするために、①諸外国の都市計画制度の中で「歴史的都市景観」の位置づけと運用実態を明らかにし、今後の制度展開の見取り図を示すこと、②日本の「歴史的都市景観」に関連した都市計画制度の運用実態から、今後の制度改変の道筋を明らかにし、③都市マネジメント戦略の中で「歴史的都市景観」問題をとらえなおし、新たな都市戦略を確立することを目指している。 平成28年度は、研究部門①の調査(ロンドン、バルセロナ、フローニンゲン、シュツットガルト、マルセイユ、ニューヨーク、デトロイト)をほぼ終えて、並行して研究部門②の調査(横浜)を実施しているところである。また、研究部門③の内部的な議論を開始しているところである。 その成果は平成29年2月に共同研究者全員の参画により『都市経営時代のアーバンデザイン』として、学芸出版社より刊行した。 平成29年度は、研究部門①を終了し、研究部門②の議論をひろく日本の都市計画制度のなかにおける歴史的都市景観関連の運用実態を明らかにし、今後に向けた議論を進めているところである。 その成果は平成29年10月に共同研究者ほぼ全員の参画により『まちを読み解く―景観・歴史・地域づくり―』(西村幸夫・野澤康編、朝倉書店)として刊行したほか、平成29年8月には、アジア都市に関しては『都市の遺産とまちづくリ』(鈴木伸治編、春風社)として発表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度に刊行した共著『都市計系時代のアーバンデザイン』(西村幸夫編、学芸出版社、平成29年2月刊)の編集会議が、各自の研究の進行管理に寄与した。また、国内の運用実態に関しては、各自が長年付き合いのある地方自治体に関して調査を行ったため、調査自体が順調に進んだため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、研究部門②の日本における「歴史的都市景観」概念の都市計画制度への内部化論を深化させ、日本における都市マネジメントにおける戦略論へ移行させる。並行して、研究の主力を次第に③の研究部門である政策論のとりまとめの議論を中心的に行うこととする。 とりわけ平成30年度内に計画されている文化財保護法の改正において、文化財の保存のみならず、活用へと法の目的を拡充させることが目指されているが、ここにおいても「歴史的都市景観」概念は重要な役割を果たすことができると考えられるので、新たに生じたこの法改正にも着目して、研究を進めることとする。 なお、最終年度の平成31年度は、それまでの成果をとりまとめたまとまった規模の出版を行う予定である。
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Research Products
(24 results)
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[Book] 県都物語2018
Author(s)
西村 幸夫
Total Pages
350
Publisher
有斐閣
ISBN
978-4-641-16516-8
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