2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Urban Management Strategy after UNESCO Recommentation on Histroric Urban Landscape
Project/Area Number |
16H02382
|
Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
西村 幸夫 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (20159081)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野原 卓 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (10361528)
永瀬 節治 和歌山大学, 観光学部, 准教授 (10593452)
鳥海 基樹 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (20343395)
宮脇 勝 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (30280845)
遠藤 新 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (40292891)
桑田 仁 芝浦工業大学, 建築学部, 教授 (50276458)
阿部 大輔 龍谷大学, 政策学部, 教授 (50447596)
黒瀬 武史 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (50598597)
岡村 祐 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (60535433)
鈴木 伸治 横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 教授 (80272368)
坪原 紳二 跡見学園女子大学, 観光コミュニティ学部, 教授 (80290188)
坂本 英之 金沢美術工芸大学, 美術工芸学部, 教授 (90275082)
中島 伸 東京都市大学, 都市生活学部, 講師 (50706942)
中島 直人 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30345079)
森 朋子 札幌市立大学, デザイン学部, 准教授 (00746480)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 歴史的都市景観 / 文化的景観 / 文化財保存活用地域計画 / 歴史まちづくり |
Outline of Annual Research Achievements |
第一の研究部門である都市計画の先進諸国において「歴史的都市景観」の問題を都市計画制度の中でどのように居続けているのかに関しては、すでに研究を終えている。 第二の研究部門である日本おける「歴史的都市景観」を都市計画制度に内部化するかに関しては、平成30年6月に文化財保護法が改正され、文化財保存活用地域計画(以下、地域計画)の制度が法定化されたことにともない、その実施に向けた施策を検討するにあたり、運用指針の公表とその実施を待っていたところである。運用指針の思考は平成31年4月より実施され、それに伴って本研究も延期して再開することとなった。 地域計画の策定が多くの自治体で開始され、その策定にあたって未指定文化財の悉皆的調査が盛り込まれることが多く、その一部として「文化的景観」候補地の調査が入ることから、「歴史的都市景観」の視点もひろく地域計画に活かせる可能性が高まったことを明らかにした。 ただし、現時点においては地域計画の策定が文化財担当課の所轄にとどまっているため、都市計画的な手法との橋渡しが欠落している現状も同時に明らかになった。 歴史まちづくり法のもとでの施策と連携しつつ、面的な都市景観の歴史的価値を明らかにする調査を地域計画の下で実施し、重点地域として計画の中に位置づけると同時に、歴史まちづくり計画を策定し、規制誘導施策を予算措置を伴いながら策定することをプロセスとして推奨することによって、「歴史的都市景観」を軸とした新たな都市計画整備施策の実施に向けたロードマップが明らかになると結論付けている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
文化財保護法改正後の自治体の動きが、予想以上に前向きで、各地で文化財保存活用地域計画の策定が進んでいるため、事例収集が容易となったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
文化財保存活用地域計画の進捗を見極めながら、提言を準備することを配慮したい。
|
Research Products
(2 results)